万葉故地めぐり

高岡市伏木の地には、奈良時代に越中国(現在の富山県)の国府が置かれていました。この国府に、日本最古の歌集「万葉集」の代表的歌人である大伴家持が国守(現在の県知事相当の職)として5年間在任していました。この美しい自然の中で、家持は数多くの秀歌を詠み、万葉集に残しています。家持ゆかりの地を巡り、万葉の世界に浸りながら観光散歩をぜひお楽しみください。

みどころご案内

国定公園 雨晴海岸 <国指定名勝> <日本の渚百選>

「万葉集」に渋谿と詠まれ、大伴家持が何度も訪れた景勝地です。日本の渚百選の一つに選ばれており、富山湾越しに3,000メートル級の立山を望むことができます。この景色は、松尾芭蕉が「おくのほそ道」に詠んだ由緒地であり、女岩と義経岩は「おくのほそ道の風景地-有磯海-」として名勝に指定されています。

国定公園 二上山 <夜景100選> <市指定史跡>

二つの峰をもつ標高274mの小高い山で、大伴家持の歌に詠まれています。古代から神の山として崇められ、ふもとを流れる小矢部川(万葉の「射水川」)とともに今も市民の心のふるさとです。眺望もすばらしく、能登半島、立山連峰が一望できます。二上山の山麓、山頂をめぐる全長8.4kmの二上山万葉ラインは格好のドライブコースとなっています。

高岡市万葉歴史館

平成2年(1990年)10月、万葉集を中心テーマに据えた全国で初めての専門施設として開館しました。万葉集に関する豊富な資料があり、万葉研究の拠点となっています。越中万葉の世界を体感できるプロジェクションマッピングや、貴重な資料などを通じて、万葉集とその時代の文化、大伴家持などについて、楽しみながら学ぶことができます。

【料金】一般300円、65歳以上240円、中学生以下無料

【営業時間】4月~10月/9:00~18:00、11月~3月/9:00~17:00

【休日】火曜・年末年始

【問合せ】0766-44-5511

国宝 勝興寺(越中国庁跡) <国指定重要文化財>

勝興寺境内は、奈良時代、大伴家持が越中国守として赴任し、政務をとった越中国庁があったとされています。広大な境内において、本堂、大広間及び式台の2棟が国宝に、10棟が重要文化財に指定されています。

【料金】一般500円、中高生200円、小学生100円、未就学児無料

【営業時間】3月~11月/9:00~16:30、12月~2月/9:00~16:00

【休日】無休

【問合せ】0766-44-0037

高岡市伏木資料館(越中国守館跡)旧伏木測候所 <国登録有形文化財>

大伴家持が住んだ国守館があったとされています。現在は、高岡市伏木気象資料館が建っています。建物の庭園には、昭和57年(1982年)建立の「越中國守館址」の碑があり、碑の裏面には、「朝床に」の万葉歌が刻まれています。伏木測候所は、明治16年(1883年)に、全国初の民間測候所として、伏木在住の廻船問屋の藤井能三らにより建設されました。

【料金】一般300円、65歳以上240円、中学生以下無料

【営業時間】9:00~16:30

【休日】火曜・年末年始

【問合せ】0766-44-6905

氣多神社 <国指定重要文化財>

越中国一宮として崇敬高い延喜式内社です。三間社流造り、こけら葺屋根など室町時代の風格を備える社殿で、昭和6年(1931年)に国の重要文化財に指定されました。

【問合せ】0766-44-1836

大伴神社 

氣多神社の境内に、大伴家持を祀るため、昭和60年(1985年)に家持没後1,200年を記念して、大伴家持卿顕彰祭が中心になり、創建されました。

モデルコース(半日)

A 雨晴駅

レンタルサイクル 

雨晴観光案内所(雨晴駅内)

https://www.takaoka.or.jp/rental/

●利用時間 9時〜17時(貸出受付は16時まで)  

●利用料金 普通 300円/電動 700円

▼自転車2分

B 国定公園 雨晴海岸

▼自転車10分

C 高岡市万葉歴史館

▼自転車6分

D 国宝 勝興寺(越中国庁跡)

▼自転車2分

E 高岡市伏木資料館(越中国守館跡)

▼自転車15分

F 雨晴駅